有痛性三角骨障害について

三角骨とは

距骨の後方には内側結節と外側結節と呼ばれる2つの突起があり、このうちの外側結節の方が大きく、距骨後突起とも言われています。この距骨後突起が距骨本体からレントゲン上で分離しているものを「三角骨」と言います。
痛みが出る場合
以下のような場合に痛みが出ます。- 距骨後突起のそばを通る、「長母趾屈筋」にストレスがかかって、この筋の腱が炎症を起こす場合。
- 「Stieda結節」がもともと大きくて挟み込み(インピンジメント)を起こしている場合。 (後方インピンジメント症候群)
- 「三角骨」が距骨と軟骨結合しているところを、運動などによる衝撃で引きちぎられてしまうことに起こる骨軟骨炎や挟み込みによる痛みがある場合
- 距骨後突起の骨折(Spephard骨折) や後距腓靭帯損傷による剥離骨折などの骨折による場合。
有痛性三角骨障害の症状
症状は足関節の後方のアキレス腱のやや外側の奥の方に痛みを感じます。また、その部分に圧痛や運動時痛も見られます。 有痛性三角骨障害で特徴的なのが、足首を下に向けたとき(底屈)痛みが誘発されることです。三角骨も形状によって分類されます。(Watoson CA Dobasによる分類)
Ⅰ型:正常
Ⅱ型:後突起が突出
この分類のII型では大きさから圧迫を受けやすく、骨折(Spephard骨折)を起しやすいです。またその骨折片が癒合せずに遊離すると、III型の三角骨と同様となります。

Ⅲ型:三角骨が遊離
III型は癒合不全により生ずる三角骨で、この様な過剰骨となり遊離したものは距骨本体と線維性結合しているものが多いです。

Ⅳ型:三角骨が線維性に結合
Ⅳ型は結合が線維性のために、急性外傷や反復性外力により骨折や不全骨折を生じやすくなります。
診断

レントゲン検査によって三角骨の存在が確認できます。
また、CT検査ではより多彩な三角骨の変化が観察できます。
当院の治療方法

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