離断性骨軟骨炎について
成長期の投球時に認められる肘の障害の一つです。投球動作のコッキング期から加速期にかけて生じる肘関節外反ストレスと腕橈関節の回旋ストレスによるものが主な原因です。
症状としましては、
・軟骨の摩耗
・亀裂
・剝離
・欠損
と進行していきます。
上腕骨小頭部の発生が最も多い
病期が進行すると肘関節屈曲伸展制限や関節遊離体(関節ネズミ)によるロッキングを生じることがあります。
当院での診断について
上腕骨小頭部の圧痛や腫脹を認める事が出来ます。レントゲン撮影は、正面像だけではとらえにくい病変が早期には多く、4方向の撮影が必要です。
CTでは、骨病変が詳しくわかり、MRIでは関節表面の病変や関節が貯まっている事がわかります。
当院での治療について
治療法には、
・保存療法
・遊離体摘出・病巣切除・病巣部のドリリング
などの方法があります。大きな病巣ほど切除後の関節症変化が出現し、病巣切除術は限られた症例に行われます。
栄光接骨院ではどんな施術をしていくのか?
離断性骨軟骨炎が疑われる場合はエコーを使ってみていきます。
・程度が軽い場合でも肘に痛みがある場合は投球制限となります。
・電気も使用し肘関節周囲の筋肉を緩めていきます。痛みがなくなってきたら短い距離からの投球を再開していきます。
その後、肘への負担の少ない投球フォームの指導も行っていきます。